取得してはいけないドメイン名(TLD)があります
数多くあるTLDですが、実は取得知ると面倒な事態に陥るもののあります。
ここではその種類と理由についてご紹介します。
whois代行できないドメイン
whois代行とは、ドメインの公開情報の個人情報を表示させないサービスです。
本来は取得したドメインに取得者本人の個人情報が公開表示されてしまいますが、この内容をドメイン管理会社の情報(名前、住所、電話番号)で公開して貰えます。
※一般に無料です
残念ながら、下記のドメイン(TLD)ではwhois代行できません。
(若しくはできないケースがあります)
- .asia
- .tw
- .co.jp/.ac.jp/.ed.jp/.go.jp(属性型JPドメイン)
Q.JPドメインのWhois情報を代理公開してほしいのですが、可能ですか?
www.xdomain.ne.jpマニュアルより引用
A.いいえ、汎用JPドメイン、属性型JPドメインいずれもWhois情報を代理で公開することはできません。ご了承ください。
日本語ドメイン
目新しいドメイン名の日本語ドメインです。
例.【あいう.jp】
実はこの日本語ドメインには面倒なことが付きまといます。
それは【メールのドメイン名】です。
例えば【aiu.jp】というドメインを取得したなら、メールアドレスは【info@aiu.jp】がつかえます。これは【好きな文字+@+ドメイン名】という構成ですよね。
残念ながら、日本語はそのままでは使えないため【好きな文字+@+日本語をピュニコード変換した文字列】となります。
例の【あいう】は【xn--l8jeg】と変換されるので、【info@あいう.jp】は【info@xn--l8jeg.jp】となってしまいます。
結果サイトとメールで表記が異なることになります。
・サイト:https://あいう.jp/
・メール:info@xn--l8jeg.jp
今、日本語ドメインは会社名などで使用されていますが、実際にの利用方法としては、英字のドメインへ転送しているケースが多く見られます。(ドメインを活用しているというより自分の名称を他者にとられないためのブロックしている)
日本語ドメインは公的だけではなく私的にも利用しづらいドメインです。
日本語ドメインでは、WEBサイトのドメインとメールのドメインが違って見えます。
サイトの信頼性を高めるには不向きではないでしょうか。
プレミアムドメイン
プレミアムドメインとは、通常のドメイン名と比較して特別な価値や魅力を持つドメイン名のことを指します。これらのドメイン名は、一般的には短く、具体的で、語感や商業的な要素が強く、一般的なキーワードや人気のあるフレーズを含んでいる場合があります。
プレミアムドメインは非常に高額です。日本円で1,000万円以上の値が付いているものあり、とても手を出せるレベルでは有りません。
また、ドメイン更新時にも高額になるものや、ドメイン移管などで制約を受けるケースもありますので、その価値や利用目的に基づいて慎重に検討することが重要です。
特定の機能が動作しないドメイン
稀なケースですが、ドメイン(TLD)によっては一部機能が動作しないものがあります。
下記は、高速化技術「WEXAL」での注記です。
※WEXALの現在の仕様上、「.yokohama」のドメインを使用したWebサイトでは利用できません。
support.conoha.jp/w/wexal/より引用
.jpn.comなど
このドメイン名はちょっと不思議な名前にに見えるかも知れません。
実は、「.jpn.com」はトップレベルドメイン(TLD)では有りません。
TLDの.comから.jpnを取得した事業者が再販しているドメインで、このドメインを取得するとサブドメインを取得したことになります。
例.sample.jpn.comは【jpn.com】のサブドメイン【sample】となる
これは色々な問題を生じさせる可能性があります。
- 自分でサブドメインを作成できない
sub.sample.jpn.comは作成NG - ICANNが直接管掌するドメインではないため、更新価格が急に値上げされる可能性がある
- 本来のドメイン【jpn.com】で問題が発生すると、影響を受けやすい
- いわゆる「サブドメインはSEO上不利になる」と感じる方には不向き
.(ドット)2つのドメインは十分ご注意下さい
.cc/.tk など
.cc/.tkなどはccTLDと呼ばれる国別に割り当てられたドメインです。(日本の.jpにあたる)
ccTLDの利用条件はその国に在住することですが、一部は広く利用されているもののあります。
実はこれらのドメインは無料ドメイン業者などで取得できる場合があり、無料が故にあまり良くないことに利用されていたこともあります。
他国のccTLDの利用は慎重に検討してください。
さいごに
なるべくよく使われるドメイン(TLD)から選択されることをお勧めします。
.com登録者は非常に多いため、自分の好きな名称では取得しにくいのが実情ですが、「多くの人が集まるのは安全な証拠」でもあります。
今後もTLDの種類は増え続けるかもしれません、選択時には慎重な事前検討をしてください。